伊豆と北海道で養蜂をしている蜂蜜の専門店です。伊豆の国市田中山のお店でお待ちしております。

ミツバチがお花の蜜を吸って、体内の酵素を加えた後巣の中に貯蔵し、一生懸命はばたいて風を送り、水分を飛ばして濃縮したものがはちみつです。
水分がまだたくさん残っているうちにとってしまうと発酵してしまうことがあるので、じっと糖度が上がるのを待っていなくてはなりません。
その間に何日も雨の日が続くと、せっかく貯まったはちみつはミツバチが食べてしまいます。でも本来はミツバチの食料ですから、私たちが「食べないで」というわけにはいきません。
私たちが頂けるのは、ミツバチが一生懸命働いて完成させてくれた大切なはちみつのおすそわけ。

そんな貴重なものに私たちの勝手でいろいろなものを足したり引いたりするわけにはいきません。できるだけそのままのはちみつをお届けしたいと思っています。
そのおかげか、たくさんのお客様に「こんなにはちみつって味が違うんですね!」「今まで食べたはちみつの中で一番おいしい!」「はちみつって、体にもすごくいいんですね!風邪をひかなくなりました」「真夏でもはちみつを食べているおかげで夏バテ知らずです」といった、うれしい言葉をいただいています。
私たちもお客様に励まされながら頑張っています。

非加熱について

採れたてのはちみつはそのまますぐ濾過して瓶詰めします。はちみつに含まれている酵素がより多く含まれていると考えられます。
一定の時間が過ぎるとはちみつは結晶してしまうので、これを溶かすために一度だけ低温(55℃)で湯煎してから濾過して瓶詰しています。
どちらもはちみつに含まれるたくさんの栄養をできるだけ壊さないようにするための方法です。
もしより新鮮な非加熱はちみつをご希望の方は、蜜が採れる時期にご連絡くだされば、採れ次第非加熱のはちみつをお届けすることができます。

ミツバチも病気にかかることがあります。巣箱の中では何万匹という大家族が密集した生活を送っているので 、病気はミツバチにとって大きな脅威となります。 中でもアメリカふそ病という病気はとても感染力が強く法定伝染病に指定されており、これに感染すると法令によりミツバチは巣ごと焼却処分しなくてはならなくなります。ですので、これを予防するために抗生物質を与えて病気を抑えるという方法があります。
認可された薬を定められた用法で使用していればはちみつへの残留 の問題もないと思われますが、抗生物質を長い間使用し続けていると、やがては病原体が耐性を獲得してしまうとも言われています。
つまり、現在使用が認められている薬もやがては効かなくなり、さらに強い薬を使わなくてはならなくなる、といういたちごっこが続いていくことが心配されます。 もしそうなったとき、はちみつへの残留の問題は大丈夫なのでしょうか?

幸いにも私たちの養蜂場では抗生物質不使用でありながらふそ病が発生したことはなく、またそうならないようにミツバチの健康状態に細心の注意を払った管理をおこなってきました。
「元気な蜂には薬はいらない」という考え方です。

でも一言で元気な蜂と言ってもなかなか簡単ではありません。近年の気候変動や蜜源の減少、過酷な労働(本来休んでいる冬の時期にも温室の中で農作物の受粉に利用するなど)、農薬の影響などによって、 ミツバチはさまざまなストレスにさらされます。ストレスはミツバチの免疫力を低下させるので病気への抵抗力も弱まります。
そこで、私たちは病気の予防策としてまめにミツバチの様子を観察し常に強勢な状態を維持させるように努めています。
しかしこれは抗生物質を使用する場合に比べると手間もかかり、はちみつの生産性も決してよいとは言えないでしょう。でも、安全な蜂蜜をお届けするために、ここは妥協しないでやっています。
種類によってはすぐに売り切れてしまうものもあって、お客様にはご迷惑をおかけしていますが、ご理解いただけるとうれしいです。